旧大和地域の「辻又集落」では、出張診療が行われています。

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これは、隔週の木曜日に、医師の先生と看護師の方が集落まで来てくださり

診察をしてくださるものです。月に2回〜3回になります。

9月の出張診療の日にお邪魔してきました。

場所は、「辻又集落多目的センター」です。

多目的センター

以前は、小学校だった建物です。

木造で、とても素敵な建物なんですよ。

体育館

ステージ

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廊下

待合室の様子です。この部屋は、小学校の「宿直室」だったそうです。

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そして、診察室です。こちらは、見ての通り「保健室」です。

保健室

保健室2

この日、診察を受けにきた方は、6名でした。

「昔は、もっと大勢の人が診察を受けにきたんだよ。」と、

1人のおばあちゃんが教えてくれました。

待合室に入りきらずに、廊下で待っている人もいたそうです。

この出張診療は、昭和37年頃から50年以上も続いています。

初めの頃、冬は道路の除雪がされていなかったので、集落の人が

ソリを引いて、先生を迎えに行き、ソリに、カルテなどを乗せて

先生と一緒に長い道のりを歩いたそうです。

その後は、雪上車に乗って通った時代もあり

集落までの道路を、すべて除雪するようになってからは

車で行くことができるようになり、現在にいたっているそうです。

車の運転ができないお年寄りだけでは、病院に行くことは難しく

この「出張診療」は「本当にありがたいんだて〜これがないと本当に困るよ。」と

診察を受けにいらしていた、おばあちゃん達が、口をそろえて仰っていました。

高齢になっても、元気で生きがいを持って、住み慣れた地域で

自分らしくいきいきと暮らしていくことは、誰もが願っていることです。

そのためには、身近な地域で“人と人とのつながり”を

深めることが、とても大切です。

辻又集落では、この「出張診療」の待合室が、その大切な役割を果たしているのですね。

しばらく顔を見せない人がいれば、必ず話題にのぼって

「あの人は最近見ないけど、どうしたろ?」と心配をして、連絡をとってみたり

様子を見に行ったりするのです。

そしてもうひとつ、「元気なお年寄りが、お年寄りを支える。」

ということも、行われています。

「出張診療」の日は、診察が始まる前に準備をします。

待合室の座布団を用意して、夏は、窓を開けて、冬は、暖房をつけて暖めておきます。

そして、診察が終わったら、掃除をします。

この仕事は、集落の元気なお年寄りが、回り順で担当します。

これは、任期が1年間なので、大変なお仕事です。

足が痛かったり、腰が痛ければ、できないお仕事です。

今年、担当していらっしゃる方は

「まだまだ動けるうちは、頑張るよ!」とニコニコ笑顔で仰っていました。

限界集落に近い「辻又集落」には、出張診察は、なくてはならない、大切なものです。

記:長谷川佐江子