先日、地域づくり協議会 薮神地区センターを訪問した時に

「今日の夜、薮神地区に住んでいる人が
テレビに出るんだよ。」と教えて頂きました。

「内容はこれだよ。」と1冊のノートを見せて頂きました。

『老後の生き方 ライフデザインノート』です。

どんな内容なんだろう?
楽しみです。

その番組は、NHKの19時半からの番組で
にっぽん紀行という番組でした。

『家族にあてた人生ノート』というタイトルです。

「今、1冊のノートが話題を呼んでいます。」という
ナレーションで始まりました。

『ライフデザインノート』

お年寄りたちが、自分の人生について、書き記し
家族に残すノートです。

1人では、昔のことを、なかなか思い出せない人が多く
家族の助けが必要です。1冊のノートづくりを
通じて、繋がっていく、家族の物語です。

このノートの内容は、3つです。

1つ目は、自分史です。

プロポーズの言葉や、我が家の5大ニュースなど
50の項目があります。

2つ目は、家族へのメッセージ。

3つ目は介護や葬儀の希望を記します。

このノートが生まれたのは3年前。

市の社会福祉協議会の本多さんという方が作りました。
本多さんは、ご自分のお婆様が亡くなった時に、お婆様が
どんな人生を歩んできたのかを全然教えてもらっていなかった
ことに気が付きました。

そこで、このノートに、自分のことを書き記して

「自分について知ってもらうことで、家族の時間を豊かにしてほしい。
愛するお子さんやお孫さんに、自分の生きてきた証、経験を
是非、後世に残して頂きたい。」と仰います。

薮神地区にお住いの、青木マツイさん(78歳)は
昨年の冬に、初めてこのノートを書き始めました。

自分史の中の、プロポーズの言葉が思い出せず
旦那様に聞いてみるのですが、マツイさんも
旦那様も、とても恥ずかしそうです。

「思い出すのは大変だ。」と言いながらも
60年前のプロポーズの言葉を、旦那様は覚えていました。

その言葉を聞いた時のマツイさんがとても嬉しそうで
印象的でした。

それから、我が家の5大ニュースで、最後の1つが
どうしても思いつかず、旦那様に相談したところ

「夫婦二人でこの年まで生きてこられたこと。」だって
立派なニュースだ。という言葉が返ってきました。

素敵ですね。60年目に見つめ直す夫婦の時間です。

もうお一人、薮神地区で『ライフデザインノート』を書いた方が
紹介されました。

高橋満幸さん(84)です。

高橋さんは、「車に乗れる年まで生きたい。寝たきりや介護を
受けてまで生きていたくない。」と思っています。

高橋さんの奥様は、28年前にお亡くなりになりましたが

高橋さんは、奥様に、感謝の言葉をかけてあげなかったことを
後悔しています。

「思っているだけでは駄目だ。言葉にして書いておかなければ。」

高橋さんには、同居をしているお孫さんがいます。

忙しいご両親に代って、高橋さんが幼いお孫さんのお世話をしてきました。

今では社会人になったお孫さんを、朝、車で会社まで送って行くのが
高橋さんの日課です。

その、朝の車の中で、

「今のうちに、爺ちゃんに聞いておきたいことはないか?」と

お孫さんに聞くと

「今のうちにって言われると、爺ちゃんがいなくなってしまうみたいで

嫌だ。亡くなることなど考えたくない。」と

強い口調で言われました。

初めて聞く孫の思いでした。

お孫さんに残す言葉を探します。

「爺ちゃんのおかげで。」とか「爺ちゃんがいてくれて良かった。」と
孫に言ってもらえたら、それが生きがい。
生きてて良かった。と思う。

その思いを、お孫さんへのメッセージの欄に書き記します。

お孫さんと過ごしてきた時間が、本当に素晴らしいものだったこと。
これから、素敵な人と結婚して、絶対に幸せになってほしいこと。

それを読んだお孫さんの目からは、涙がこぼれ落ちました。

「爺ちゃんが元気なうちに、素敵な人を紹介出来るように
頑張るよ。」と仰っていました。

このノートの、最後のページには、
「もし私にもしものことがあった時は、このノートを参考にしてください。」
「もし私が認知症になった時は、このノートを参考に介護してください。」
と、書いてあります。

このノートを書いておけば、自分にもしものことがあっても
自分の意思がきちんと家族に伝わるんですね。

この『ライフデザインノート』づくりを通じて、家族が
繋がっていく様子が、よく分かり、素敵だな。と思いました。

私たち支援員も一冊頂いて来ました。
もしご希望でしたら 下記にお問い合わせ下さいね。

〒949-6636
南魚沼市社会福祉協議会
☎025-773-6911

記:長谷川佐江子