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だんだんどうも、上村絵美子です。

石打小学校の総合学習「歌舞伎教室」。

そのきっかけとなったのが、「塩沢子ども歌舞伎」でした。

そして、その発足には、当時の石打小学校の教頭先生が関わっていたことがわかりました。

詳しくは、こちら→【石打小学校と「歌舞伎」の繋がり その1 その2 その3

 

なぜ子ども歌舞伎が誕生したのか!?

当時のことを聞くため、仕掛人に会いに行ってきました!

 

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向かった場所は…塩沢小学校の校長室。

ということで…

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塩沢子ども歌舞伎の仕掛人は、塩沢小学校の現校長、岡村秀康様だったのです!

 

知らざぁ言って聞かせやしょう!「塩沢子ども歌舞伎」誕生秘話

 

岡村校長がまだ石打小学校の教頭だった平成14年、

児童に新しいクラブ活動の希望を取ったところ、

6~7人から「歌舞伎」をやりたいという声が上がりました。

「なぜ歌舞伎をやりたいのか?」と聞いてみると、

歌舞伎の衣装や化粧の体験などができるイベントが近くで行われ、

その体験が楽しかったからという答えが返って来ました。

何が楽しかったか?と聞くと、「自分が自分じゃないみたい」な体験ができたこと。

また、ある女の子は、「おじいちゃんが昔から歌舞伎をやっていたから、私もやってみたい!」

と、答えたそうです。

岡村教頭自身も実は歌舞伎が好きだったそうですが、

当時、南魚沼の地歌舞伎を詳しくは知りませんでした。

それから、塩沢歌舞伎保存会の存在や地歌舞伎の伝統を知り、

この地域には地歌舞伎が根付いている。子どもたちに教えられる土台がある。

と確信し、歌舞伎クラブの講師を塩沢歌舞伎保存会にお願いしました。

 

すると、塩沢歌舞伎保存会の太田さん(当時は事務局長)は

「衣装や化粧もして、本格的な子ども歌舞伎の公演を行うのであれば、手伝います。

師匠にも、来てもらえるように私たちからお願いします。」

と答えたそうです。

 

ゴールは「公演を行うこと」

 

師匠を呼び、本格的な公演を行うとなると、お金もかかります。

ですが、太田さんと岡村教頭が重視したのは

お金よりも子どもたちの「やりたい!」という気持ちでした。

また、岡村教頭が当時の校長先生に相談したところ、

「子どもたちがやりたいというのであれば、教頭が最後(公演)まで面倒を見てあげなさい。」

と言ってくださり、

「なんとか、子どもたちに歌舞伎をやらせてあげよう!」ということで

石打小学校に歌舞伎クラブが誕生しました。

 

公演を行う時期は、昔からの伝統でもある「雪中芝居」と決まりました。

週に1回のクラブ活動になると、隣県から師匠が来て歌舞伎を教えてくれます。

教えるのは所作や台詞だけではなく、挨拶や礼儀から。

子どもたちは、そこからたくさんのことを学びました。

クラブ活動の時間になると、校内には三味線の音が響きました。

 

ポスターやチラシは岡村教頭の手作り。

近所の人が稽古の様子を見に来ることもあったそうです。

台詞や動きに詰まると近所の人が教えてくれて、

本当にこの地域には地歌舞伎が根付いていると岡村教頭は実感したそうです。

 

公演当日は400人近くの地域の人が観に来てくれ、

子どもながら気持ちのこもった演技に涙ぐむお客様も…

公演は大成功に終わりました。

観客の方から「とても良かった。またやってください。」との

声も励みになり、石打小学校の「歌舞伎クラブ」は

「塩沢子ども歌舞伎」へと変わり、その後も公演が続けられました。

 

子どもたちの「歌舞伎をやりたい」という気持ちと、

大人たちの「歌舞伎をやらせてあげたい」という気持ちが

「塩沢子ども歌舞伎」の誕生へとつながりました。

それ以降も、岡村校長は「塩沢子ども歌舞伎」と「塩沢歌舞伎保存会」の

応援をしてくださっています。

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 子どもから大人へ

 

塩沢子ども歌舞伎は石打小学校の児童が中心となっていますが、

石打地区以外の子供も参加することができます。

ですが、稽古となると保護者の方に練習場所まで

送迎をしてもらわなければならなかったり、

部活や受験勉強などとの兼ね合いが難しい…というところがあり、

そのために歌舞伎から離れてしまう子供も多いそうで、

次の世代に伝える・つなげ続けることは簡単なことではないとあらためて感じました。

 

そして、子ども歌舞伎を経験した子どもが大人になって

再び歌舞伎に戻って来るためにも、地歌舞伎の伝統、歌舞伎保存会を

無くしてはいけないと強く感じました。

 

塩沢歌舞伎保存会ではこれからも地歌舞伎の伝統を受け継いでくれる

会員を募集しています。居住地域や経験等は問いません。

役者だけでなく、裏方としてのお手伝いも大歓迎です!

興味のある方は、ぜひ南魚沼地域復興支援センターまでご連絡ください。

伝統を次の世代へ繋げていきましょう(*^^*)

 

塩沢歌舞伎保存会による歌舞伎公演の様子も動画でご覧いただけます。

どうぞご覧ください。下の画像をポチっと押すと再生されます↓

 

辻又雪まつり『白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場』

 

しおざわ雪譜まつり『菅原伝授手習鑑 車引 ほか』

 

 

記:上村 絵美子

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