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だんだんどうも、上村絵美子です。

 

12月1日に発行された、一筆啓上2016年冬号

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【支援センターだより【一筆啓上 冬号 Vol.6】発行! !!】

↑こちらのブログにもありましたが、

今回は、地域で活動する団体として『塩沢歌舞伎保存会』をご紹介いたしました。

 

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南魚沼地域復興支援センターの事業計画の一つに

伝統文化や産業技術の継承による地域づくりに関する活動支援』があります。

 

南魚沼地域には、そこに暮らす村人達が役者となり、

手作りで行う「地歌舞伎」の伝統があります。

その歴史は250年以上と言われており、

江戸時代に塩沢の文人・鈴木牧之が雪国の文化や伝承を記した『北越雪譜』にも、

塩沢の「雪中の戯場(しばい)」の記述が残されています。

雪深いこの地域にとって芝居は貴重な娯楽で、各地で祭礼などの折に

上演されていましたが、昭和中期には衰退の危機に陥ってしまいました。

江戸時代から続いている地歌舞伎という伝統文化の保存・継承活動の支援をするため、

現在も活動が続けられている塩沢歌舞伎保存会の取材やお手伝いを

させていただいており、今回の一筆啓上でご紹介させていただきました。

 

『しおざわ雪譜まつり』での歌舞伎公演に向けて

 

一筆啓上の記事の中でもご紹介いたしましたが、

平成29年年2月18日(土)に『しおざわ雪譜まつり』が開催され、

そこで歌舞伎公演が行われます。

塩沢歌舞伎保存会では、月に一度の定例会を行っており、

公演に向けて春の頃から準備が始められていました。

 

私が初めて歌舞伎保存会の取材をさせていただいたのは7月。

その時には、雪譜まつりで上演する予定の演目発表と、

公演に向けて準備することなどが話し合われました。

この時の様子はこちらのブログをご覧ください。

こちらをぽちっと↓

【受け継がれる伝統と、変化する時代】

 

それから数ヶ月…その間に歌舞伎保存会では公演に向けて

会議を重ね、準備を進めてきました。

今回は、一筆啓上に載せ切れなかった、

歌舞伎保存会の活動をご紹介いたします。

 

一筆啓上 冬号《番外編》

 

一筆啓上の記事を作成する際には、保存会の取材でお聞きしたことや、

以前の支援員のブログも参考にしながら作成しました。

【塩沢歌舞伎保存会】

【知ってますか?…昔の大衆娯楽って!】

 

ですが、今回の記事の中で特に注目してほしいところが、ここです!

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昨年からは公演で使用する大道具などは、出来栄えよりも大人と子どもが

一緒に作業をすることを重視し、次の世代への財産にしていきたいということで、

できる限り自分達の手で製作している。

この大道具の製作の様子も一筆啓上に載せたかったのですが、

限られたスペースにはとても収まりきらない!ということで

泣く泣くカットとなってしまったのです…(T_T)

 

以前のブログでもご紹介しましたが、

今回製作する大道具は『松羽目(まつばめ)』。

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舞台の背景として使用するものなので、とても大きな物です。

何を使って作るのかというと…なんと、シーツ!

15枚の白いシーツを縫い合わせて一枚の大きな布に仕立て、

そこに布用ペンキで絵を描いていくのだそうです。

シーツの調達や縫い合わせ作業、ペンキなどの調達は

会員の皆さんが手分けして行い、準備を整えてから、

みんなで絵を描く作業が行われました。

作業のために用意した期間は、なんと10日間!

これは大仕事だ!!(゜_゜)

 

作業初日

 

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松羽目作りの作業が行われる中之島農村環境改善センターへお邪魔すると、

そこには大きな白い布がありました。

シーツを縫い合わせて、これを作るだけでも大変です…(XoX)

そこへチョークで線を引き、板の部分の下絵を描いていきます。

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3日目

 

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松の下絵も完成し、ペンキを調合して、板の色や塗り方を決めていきます。

木の質感を出すためにはどうしたらいいか?どの色がいいか?

ペンキは足りるのか!?何度も試行錯誤が重ねられました。

布にペンキを塗るというのは、布にペンキが染み込んでいってしまうことや、

乾くと色が変わってしまう可能性があるため、

とても難しいのだそうです。

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5日目

 

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板の部分が塗り終わり、かなり雰囲気が出てきました!

ペンキが乾くのを待ち、次は松を描いていきます。

 

9日目

 

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描きあがった松に枝を描き入れたりと、細かな描きこみが行われました。

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10日目

 

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ペンキが乾き、ついに完成です!

真っ白だったシーツが、立派な松羽目に大変身しました。

 

“手作り”にこだわる理由

 

保存会の会員には大道具や美術の専門家がいるわけではなく、

素人の集団が一から手作りでこの松羽目を作り上げました。

それも、毎晩2時間ほどかけて、7~8人の少人数で作業は行われました。

それは決して簡単なことではありません。

会員の皆さんの歌舞伎を愛する気持ちが集まり、

支え合うチームワークがあったからこそ、できたことです。

何よりも、みんなで集まって楽しく作業を行うことと、

完成した大道具を次の世代への財産にしていこうという

強い気持ちが無ければ、この素晴らしい松羽目は完成しませんでした。

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松羽目作りの取材を通じて、塩沢歌舞伎保存会の皆さんの

歌舞伎に対する想いというものをあらためて感じることができました。

松は不老長寿の象徴ともされています。

松羽目作りと日程が合わず、子ども達が参加できなかったことは残念でしたが、

手作りの松羽目と保存会の皆さんの想いは、財産として末永く

次の世代へ受け継がれて行くことと信じています。

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平成29年2月18日(土)の『しおざわ雪譜まつり』での

公演がさらに楽しみになりました(*^^*)

 

 

と、思ったのですが…

その後の定例会では急展開が待ち受けていました!

いったい何が起きたのか…?

次回につづく

 

記:上村 絵美子

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