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こんにちは、上村絵美子です。

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市内どこからでも通うことができる“特認校”の後山小学校(うしろやましょうがっこう)。

以前にも何度かブログで取り上げられています↓

二人の卒業生Vo1

大自然に育てられた地域の子供達Vo2

全校生徒12人 山の学校

 

その後山小学校で行われた「狂言ミュージカル」の前編、

ワークショップの様子を先日お伝えしました。

その様子はこちらから↓

狂言ミュージカルin後山小学校 前編

今回は後編、いよいよ迎えた本番の様子をお伝えします。

 

午後1時20分、再び後山小学校へ!

すると…

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あっ、これは!

昨年度の卒業生が作成した卒業記念品の掲示板です!

大事に活用されていて嬉しいですね~(^^)

 

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早速体育館へ行くと、台本をチェックしたり、

各自最終確認を行っています。

なんだか見ている私まで緊張してきました(>_<)

でも、きっとこの子達なら、大丈夫。

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地域の方や、保護者の方々、それから学校の先生、

合わせて30名ほどの観客が見守るなか、開演時間を迎えました。

 

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まずは中学年の児童より開会の言葉。

ピカピカの1年生だった二人もこんなに大きくなりました。

6年生の司会進行もしっかりしています。

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校長の駒形理英先生より公演団体「劇団鳥獣戯画」のご紹介と、

今回の取り組みについて簡単にお話があり、いよいよ開演です!

 

「狂言ミュージカル 入間川」開幕!

 

そもそも狂言ってどんなものかすぐにイメージできますか?

お面を着けるやつ?それは能。

顔に派手な化粧をするやつ?それは歌舞伎。

着物着た人が座ったまま一人で漫才するやつ?それは落語です。

どれも日本の伝統芸能ですが、改めて問われると混乱してしまうことがあります。

でも、それは私達が伝統芸能に馴染みがないから。

 

どれも何百年という歴史がある日本の伝統芸能なのに、

身近で触れられる機会が少ないんです。

教育番組の「にほんごであそぼ」というものがありますが、

この番組の中では狂言や講談、歌舞伎、文楽といった

日本の伝統芸能をかみ砕いたわかりやすい形で取り入れていて、

子どもの頃から伝統芸能を知ることができる番組です。

こういった“知る”機会を増やして、日本の伝統芸能を

身近なものにすることがとっても大切なんですね。

狂言は言葉遊びを楽しむセリフ劇で、そこから生まれる笑いを楽しむものです。

 

狂言「入間川」あらすじ

大名と家来である太郎冠者(たろうかじゃ)は京都から東北への旅に出ます。

道中、埼玉県の入間川という大きな川に行き当たります。

入間地方では「入間様(いるまよう)」という逆さ言葉を使うと聞いていたため、

入間の住人に流れが速くて危ないと言われた川を渡ってしまい…

という、言葉の面白さに溢れた珍道中のお話です。

 

この狂言「入間川」のお話の中に入った少女が

歌を交えながら狂言を分かりやすく楽しく

説明していくというのが、「狂言ミュージカル入間川」です。

後山小学校の児童たちは物語のはじめ、

京都の町に住む人々を演じます。

 

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「太郎冠者」の「冠者」は大人って意味なんだって!

と、とってもわかりやすく進んでいきます。

そうこうしているうちに、子供たちの出番が近づいて来ました。

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ワークショップで練習した「きっかけ」に合わせて、いざ、登場!

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狂言では初めに登場人物が名乗り(自己紹介)をします。

 

大名「これは都の大名です。うー はっはっはっはっ。」

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饅頭売り「まかり出でたる者は、このあたりに住まい致すまんじゅう売りでござる。」

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子ども「子どもでござる。ワー。」

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昆布売り「まかり出でたる者は、このあたりに住まい致す、昆布売りでござる。

昆布召され候へ、昆布召され候へ。」

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猿引き「まかり出てたるものは、このあたりに住まい致す、猿引きでござる。」

猿「キャアキャアキャアキャアキャア」

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緊張からかセリフがすぐに出てこなかった場面もありましたが、

中沢功教頭先生のフォローで持ち直し、堂々と演じていました。

名乗りの後は、ワークショップでたくさん練習した踊りです。

 

♪足袋をはいた わたしたち 旅に出る

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♪びたびた べたべた 旅に出る

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みんな笑顔で、前を向いて、踊り切りました!

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最後もビシッと!格好良く決まりました。

いや~みんな本当に素晴らしい!!!感動です(ノД`*)ノ+゚。;゚☆

 

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子ども達もやり切った様子で、その後のお芝居を楽しんでいました。

食い入るように舞台を見つめ…真剣です。

“ウシ(牛)→ムシ(虫)、クシ(櫛)、スシ(寿司)”など、

聞き間違いを小道具や音楽を使って楽しく表現したり、

“あの山はなんでしょう?1.八海山、2.富士山、3.田中さん”

と、ご当地ネタも取り入れていただきながら進んでいきます。

また、会場のみんなが大名達が渡る「入間川」を演じる場面も。

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笑顔から、子ども達が楽しんでいる様子が伝わって来ますよね(*^^*)

 

お芝居が終わった後は、観客の皆さんも参加して

狂言の動きをやってみるワークショップや

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質問コーナー。

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・笑う以外の演技(泣いたり怒ったり)はあるんですか?

(→ありますが、普通の泣き方、怒り方ではありません。)

・舞台の最後のセリフ「やるまいぞ」って何ですか?

(→逃がさないぞという意味で、狂言の最後の決まり文句。)

・くしゃみやあくびはどう表現するんですか?

(→くしゃみは「くっしゃみ!」と言います。あくびはわかりません。)

・なんで松の絵なんですか?

(→もともと神様に奉納していて、松は神様の座る場所だから。)

など、たくさんの質問が次から次へと飛び出しました。

中には劇団鳥獣戯画のみなさんもわからないような質問が

出たりもしましたが、優しくわかりやすく答えてくださいました。

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最後に6年生の男子児童によるお礼の言葉。

その中には「また来年もお願いします」という言葉があり、

今回の取り組みが子ども達にとっていかに楽しかったかが窺えます。

そして、1年生から花束贈呈が行われ、

「狂言ミュージカル 入間川」が閉幕しました。

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一日子ども達の様子を取材させていただきましたが、

始めに駒形理英校長先生がおっしゃっていたとおり、

本当に後山小学校だからこそできる、濃い時間を

子ども達は過ごせたのだろうと感じました。

こういった経験が子ども達を成長させ、豊かな人間性を育むのでしょうね。

後山小学校のみなさま、そして劇団鳥獣戯画のみなさま、

取材にご協力いただきありがとうございました。

秋の文化祭も楽しみにしています♪

 

記:上村 絵美子

 

※当記事作成に当たりまして劇団鳥獣戯画さまより写真使用許可をいただいておりますが

当記事内の文章・画像等の転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

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